自主映画まみれ!

自主映画(特に個人映画)という特殊で奇妙でへんてこりんでとてつもなく面白い世界の紹介や批評や悪口や日々のくだらないどうでもいいことを脈絡無くつづったブログ。ただいまブログだと怖いけど会ってみたら割といい人じゃん♪キャンペーン実施中(落とし所不明)

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東京ビジュアルアーツの一部の学生の発表上映会・・・。

Category: 上映会・作品感想  
のようなものだと思われるものに出かけた。
この学校の生徒でイベント関係者と知り合うことがあったので挨拶がてら(といいつつ結構強引で無理やりw)上映会に行く。 しかし、この知り合い君は最初から当日は会場に来れないことはわかっていたので一人で見に行く。久しぶりの上野。

■DETA
WATCH ME!
(東京ビジュアルアーツ 映画学科 映像作家専攻 作品上映会)
http://www.tva.ac.jp/crs/movie/index.html

●日時 2月21日(土) 22日(日)
●入場料 700円
●開園 14:00(開場13:40)
●会場 東京都美術館http://www.tobikan.jp/
    (言葉で「上野美術館」と聞いたもんだから最初「上野の森美術館」に行っちゃったよw)
●上映作品
 ◎Lily (28分)清水秦地 
 ◎You May Sleep (13分)茂木慧太
 ◎silent music (70分) タンヤトン・ブンサムスウォン


知り合った関係者から日時や場所を聞こうとしたけど、チラシもHPもなく、開催趣旨もよく分からない。
例えば、1年生の初作品なのか、卒業制作なのか、課外授業なのか、単なる近場の友達なのか?家に帰ってからも監督名や作品名で検索かけても一個も引っかからない。もちろん事前に学校のサイトも見てみたがイベントに関する記述も一切無いのでかなりプライベートな活動だとは思うが・・・・・・・。
パンフレットもなく入場の際に渡されたものは告知用の絵葉書のみ。
作品も淡々と流れて終わって次のが流れて。

本当に何を考えて何を目的としたイベントなのか見事に分からなかったので、久々の自主映画の感想とはいいながらもうこれから書くことは作者のことを一切斟酌しないものになる・・・・・・。
 いつも言うけど自主映画は基本的に「知らない監督、知らないタイトル、知らない出演者」と無い無い尽くし。それで作品だけをかけた時に思いっきり情報不足になる。それが「自主映画と商業映画のデカイ違いかもなぁ。」と思った。
 表現範囲とかテリトリーが広いくせに情報がないからギャップが広がりすぎる。テレビや商業映画のような王道路線の作品で無い限りまず客はギャップを何とか埋めるか繋げようかしなくてはならなくなり、気が散らされる。
 
で、そういうわけで作品写真も無いので本当に文字ばかりの感想。
関係者の方々と今後大事なつながりが必要なので思いっきり歯に衣着せて書きます。
(俺としたことがぁ・・・・・!!)

 東京ビジュアルアーツ四番町校舎
  ↑東京ビジュアルアーツ四番町校舎

  そういう事情で作品の写真が皆無。悔しいので学校のHPから写真ぱくった。


以下、いつものようにネタバレありありの作品感想。
 
■Lily (28分)清水秦地 
若い男の部屋に届けられた段ボール箱に入っていたのは鉢に植えられた女の手首だった。
みたいなそれほど突飛でもない導入でもあるが、ここまでで驚いたことが一つ。
画面の作りがまるでどこにでもいるちょっと上手いアマチュアの映画と同じなのだ。
映画の学校というから俺はもっと照明がガンガン入って(実際、プロと素人の映像で一番分かりやすい違いって照明じゃんw)ある意味「そこまで光りまわりこんでるのは逆に不自然だろう?」と思うくらい明るくて綺麗なのに、まるで監督がカメラをやってその現場にいるのはあとは出演者だけじゃないか?というもっとも正しい自主映画の姿が!
あとで見るとこの学校もコースが細かく分かれていて映像作家専攻のほかにも演出学科やらなんやら色々細かく分かれていて専門化されているらしい。そのためなのか、逆に横の連絡が悪いのかスタッフの集まりが弱いのかもしれん。例えば別の学科には別の課題や授業があってそう簡単に同じスケジュールが組めないとか?
という推測が正しいかどうか分からんがそう思うと納得できた。
 この作品、ちょっとしたイメージ映画ということもあってストーリーらしいストーリーはない。映像の中で起こる出来事は 結局、若いけどこれといった個性もない(描かれていない)男の下に転がり込んできた女が突然出て行こうとする時に、思い余って殺してしまい さぁ、ここから分からなくなる! 一度女の死体を埋めて再び掘り返してその手首を鉢に植えて・・・・・あれ時間軸が? 説明が逆になったが、出来事の順序としては一人暮らしの男の部屋に届いた手首の鉢はしばらくその部屋の窓辺に置かれ、その前でこれといった出来事のない男の日常が淡々と描かれるプロローグがあるのだ。女が転がり込んだときにはその鉢はユリの花になっていて、初めは「その鉢植えの植物は男の目にだけは女の手に見えている」という表現なのだとばかり思っていた。でも女がいたときにも鉢があったし、そもそも宅急便で届いた鉢だから・・・・?
 とすると、幻で見ていた女の手は本当にただの幻だったのが、愛する人を失くす恐怖から殺してしまい、そのことで幻でしかなかった女の手の鉢を作ったのか? ←と書いたけど、これは見たもののつじつまを合わせようと随分考えてここまで書いてやっと至ったというだけで、本当かどうかは分からない。
 ただ、そうやって内容的にも画面的にもとにかく扇情的に作ろうとしてはいるが何も伝わってこなかった。 
下世話に分かりやすく下品に言うと「何が言いたいのかさっぱり分からん。」というやつだ。

 なんて言えばいいんだろう?
殺人やら手首の鉢植えやらといったモチーフは確かに何がしかの「感情を動かすことができるモチーフ」ではあるだろうけど、そこで思考が止まっちゃえば「誰でもできる」程度のものにしかならない。本当のところ手首の鉢なんて実際の感動としてはそんなに面白くも新しくもないし。ただもっとグロければいいと言うわけでもない。モチーフにもっとしっかりと絡みついた言葉とかテーマとかメッセージとかが無いと観客に伝わらない(俺の直感としては その言葉自体があまり持っていないように見えた)し、そのモチーフを選ぶ積極的な理由が説明できないだろう?説明できるまで言葉とかブラッシュアップさせないと観客どころか、スタッフやキャストも動かしにくいと思うんだよなぁ。
 
■You May Sleep (13分)茂木慧太
正直、これは少し腹が立っている作品(といっても大して怒っているわけではないw)。
これも一種のイメージ映像といえばいいのか?
駅やら公園やらの一角でスケボーの技の練習をしている若者の姿を延々ととり続けて流しているだけの作品。
撮影場所は大分広範囲に行われたらしく背景は都度変わるので、自分達の練習姿を撮ってチェックするだけの映像からは脱してはいるが、はたして作品といえるのかどうか?
撮影者とスケーター(というのか?)との間にコミュニケーションはまるで無いようで、向こうから語りかけもしないしこちらも何かを探ろうともしていない。近づきもせず離れもせず中途半端な距離感の映像ばかりが続く。っていうかあのマジで「何やりたいのか全然わからないんですけど?」
 で、腹が立ったというのはこの退屈な作品のタイトルが「You May Sleep(君は寝るかもしれない)」ときたもんだ。
高い金払って専門の学校へ行って客眠たくさせるようなもん作ることを恥じもせず開き直るたぁどういうこった!?
 眠たくなる作品なんか世の中腐るほどあるわ!ちょっとした映像コンテストの応募作の半分はそんなもんじゃ。課題に迫られてろくなプランが出なかったとかどうしてもアイデアが出なかったとか理由がそれなりにあったかもしれんが、他の素人ならまだしも将来プロになろうとしている人間が「出来ませんでした。」みたいな開き直りは見っとも無さ過ぎ。そんなもんに俺は金を払ったのか?
 これはちょっと本当に作者の話を聞いてみたいと思ったよ。
 
■silent music (70分) タンヤトン・ブンサムスウォン
おおまかな粗筋としては音楽作りに全力で挑みたいからと会社を辞めたが、逆にそのことで音楽を作れなくなった若者の苦悩が夢と現実の双方で彼を苦しめるけど・・・えっと・・・・・。

難解すぎて筋もテーマも頭に入らなかった。
ただ、これが本当に高尚過ぎて(俺にとって)難解なのか、作家の説明能力の無さからくる技量不足なのかは分からない。自主映画だと後者の場合が多いが個別の話となると別な ので。とくに作者がタイ人だけに余計分からないw。

難解になった最大の理由は
この作品の構成の特徴である時空間の跳躍を夢でつないだことと、それを頻繁に使ってい るためどこが本筋でどこが幻想なのかの識別がつかなくなってしまうことだ。

ここぞ!という盛り上がったところで夢に入る(のか夢から出たのか判別つかず)と思っ たらそれさえもまた夢だったみたいな演出をしてまた別の場所に舞台が変わってしまう。 初めのうちはこの跳躍はついていけるのだけどストーリーが進むにつれてこの場面展開が 頻繁に起こるため言いたいことがどっちなのかも分からなくなってしまった。

普通ならそれは観客を混乱させるだけなので『失敗だ。』と断言したいところだけど、こ っちはアートなんて元々素養はないし、作者は専門学校の生徒になるぐらいだから何か深 い意図を持っての表現をしているかもしれず、映像そのものは美しい!とまでは言えないがちゃんとやろうとしている(若干統一感の無さがみえるけどw)ので、あまり迂闊にばっさりと切ることも出来ないんじゃないかといういや~な防衛本能が働く。今の時点でどちらかだったかという結論は 保留するしかないなぁ。

ただ、いかに俺が混乱したかは、今思い返してもストーリーが伝えられないことで分かった。
Aのシーンが現実で Bが幻で Cがまた現実の時間経過後 とか言う風に説明できるし 、説明できるということはストーリーを理解できたということだからだ。

夢や幻想で繋いでいく手法は映像ならではの時間や空間の飛躍をもっとも面白く表現でき る手法だけど
極端な話、逆にわざとどちらが現実か分からなくさせる手法なのか?とか思いもしたが この作品に関しては夢か幻か分からなくなる浮遊感を味わえるには至らなかった。
この手のジャンルはどちらが悪いか判別もつかないことが困りものだな。
これが黒沢明やキューブリックだとかなら「分からない俺が悪いんだ。」と思うが、まったく知らない人だと自分がどこに立ってるのか、立ってるのか座ってるのかさえ分からない不安定な気分になるね。

そう言うわけでちょっと説明できない。
ただあまり言葉が届かなかった(何気に面白い作品て一つや二つ「はっ!」とする言葉があることが多いから)ところからして、どうも内容は未消化で技術やセリフや芝居が上滑りしている気がしないでもない。
整っているけど突出したものが無かった・・・・・・批評というより感想を言えと言うのならそんな感じか?

■総評
以前、大学の文化祭での映画研究部上映会をハシゴして見回った楽しいミニイベントをこっそりやったことがあるが、やはり映画といえど自主映画で個人映画であることで「良くも悪くも作家性」の強さが作品製作の原動力になっているため、学校の偏差値と作品の質は必ずしも相関関係にあるというわけではなく、上手いも下手も結局は個人の資質に左右されるということは十分知っているし、一等先にも書いたように「とにかくイベント情報が何も無い」ので東京ビジュアルアーツという学校への考察をするつもりもないし、ここを読んで俺が学校のことを書いてると誤読もしないで欲しい。たくさんいる生徒の中のホンの3本で学校のことが分かるわけが無い。どんなに良い学校でもオチこぼれはいるし・・・・。

で、総評
なんとなくこの三本を通して得られた共通項は彼らの活動の視線がまだ「完成させること」にしかたっしていないということだった。というのもイベント慣れしていないのだ。
700円というキリの悪い料金設定をしておきながら受付でお釣りが用意されていない(袋に入れてあったけど受付の人間にそのことが伝わっていない)。告知用のはがきしかなくて作品や作家を推測する手がかりも無い(自分達は有名人ではないという自覚が無い)。何の挨拶も紹介も無く時間が来たらすぐにスクリーンに映像が映り、繋ぎ目無く3本が立て続けに流れ、終わったらドアが開いてはいさようなら。
そもそもイベントのホームページもないし、会場にろくな案内も無い。入り口も殺風景で何も知らずに通りがかったら『何もやっていない空き会場』に見えただろう。
 なんなんだろう?そんなにやりたいイベントではなかったのだろうか?

俺が求めているものと彼らがやろうとしたことが必ずしも一致する必要も無いのだけど、これほどなんにも無かったら「なんてけちな上映会だ。」とすら発想する。
つまり「見せる」技術に関してまったく何のアプローチもなかったことに「映像作家というのは『作ることだけやれば・考えれば良い』んだろうか?」とか思ってしまった。
 学校の中の会場で行うのではなく上野の美術館という「いかにも」だけどオープンなスペースでそんな行事をするということはもっとはしゃいでもいいんじゃないか?
 「くっそ~~~なんで会場満杯にならんのじゃ~~~!」 
っていう感情は広告代理店や配給会社の考えることでプロの監督やスタッフには必要無いとでもいうのだろうか?

学校のことは言わない と最初に断っておきながらなんだけど、この学校が学科を細かく分けてそれぞれのパーツのスペシャリストを育てるという方式は、それ自体が悪いとは思わないが、弊害としてはあまりにも自分のパーツのことしか見えなくなってるんではないかという感じがした。
「イベントの集客や運営はお前の仕事だろう?俺はやんねぇよ。専門じゃないから。」
とまでバラバラだったとしたらそれこそ総合芸術とは言えなくなると。

●蛇足だけど重要。
3本目の作品の監督がタイ人だということからも分かるけど 海外からの留学生制度もあるらしく、外人の生徒も多い。閉塞感の強い日本の映画界にわざわざ『日本語』という超強敵と同時に戦いながらこの学校で学ぶ彼らに感嘆する。
そのせいもあって会場の観客の中には若い外人が10人ほどいた。
男はいいとして

女の子がまた可愛いの何の♪
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テーマ : 自主制作    ジャンル : 映画

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どんぱちの小原です♪

Author:どんぱちの小原です♪
映像草野球トイウ冠ヲツケテ~どんぱちプロダクショント名乗ッテマース。ソシテぇ自分デ映画作ッタリィ、自分デ上映シタリィ、出演シタリィ、他ノ上映会二行ッタリ感想書イタリ悪口言ッタリ アリトアラユル方向カラ自主映画ヲ見テイマ~ス。
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