自主映画まみれ!

自主映画(特に個人映画)という特殊で奇妙でへんてこりんでとてつもなく面白い世界の紹介や批評や悪口や日々のくだらないどうでもいいことを脈絡無くつづったブログ。ただいまブログだと怖いけど会ってみたら割といい人じゃん♪キャンペーン実施中(落とし所不明)

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『アウトマンギフト』の作品感想 続編

Category: 自主映画雑感  
すぐ書くつもりだったんだが、週末にかけてえらく忙しくて毎晩残業残業で先に進まなかったけど、何とか書き終えたので予告したままだった


メインポスター


の感想について書く。
例によって多くの誤字脱字があると思う。
今回の間違いは全部で10個!

分かった人から先着順で素敵なプレゼント!

では以下
ネタバレありありの感想集。

 
「わるい仲間」 川西弘晃(15分/2003)
悪い仲間

前に見てるな。
そのときは作者が「自分だけのノスタルジーを押し付けてきただけ」のように感じて印象は悪し。
で、途中でそのことに気づいて改めて見直してもやはり駄目。
パンフレットの説明に曰く
「リヴェットがパリを撮るように僕も椎名町を撮った」下町ロードムービー。パリと椎名町を同一線上に並べるなんとも恐ろしい試みだが、人情商店街や西武池袋線を背景に闊歩する主人公の姿はアウトマンフレイバーがたっぷり詰まった雰囲気を醸し出している。
 と紹介されてるがどの辺が椎名町だったのか下町だったのか人情商店街だったのかまったく分かりません。画面上の情報には日本中のそれこそ無数にある小規模商店街とまったく変わらない風景があった。
ましてやアウトマンフレーバーなんて・・・・・。
本人が語ろうとしているものを分かってもらおう・伝えようというベクトルが弱すぎてどう理解していいかさっぱり俺にはわからない。
余分な情報を排除して対象を浮き上がらせることはメディアであるために辿る作業だから、時にはドラマや人物すら排除してしまう手法は有りだし、上手く言ったら凄く格好良いけど、排除して排除して何も残らなかったらそれは剪定のミスでは無いかと思う。

「感性の法則 ~確かめあう男たち~」 永井悟/15分/2005
感性の法則

初見。
「感性」という得体の知れない刹那的な感覚を生業に、都会を生きる若きクリエイター達。感性に絶大な信頼と敬意を寄せるがゆえ、嗚呼、悲しきかな彼らの大半は孤独である。この物語は、そんな孤独なクリエイター同士が出遭った際に必ず行われる確認作業、互いの「感性」を常人には計り知れない労力と神経を持って確かめ合う恐ろしい作業をコミカルに描いた若きクリエイター達へのバラードである。

↑この紹介文自体が凄く適切で、これ以上に内容紹介する文章がかけないので賞賛の意味を込めてまるまるコピペ。ああ、これ良い。
クリエイターという肩書きが、つけてる本人の正体を何も現していないほど底辺にいる若者同士の邂逅。底辺にいる奴らってのは確かに「口先」は一見、たいそうなことを言ってるようで実は単語の一個一個まですべて抽象論。なんてのは俺も何度も見聞きした。
NHKで映画監督目指して自主映画やってる若者に 「なぜ映画監督目指しているんですか?」と尋ねた時に出た答えが「組織のネジになりたくないから。」と言った。
「ヤクザだって引きこもりだって社会のネジになれないやつがなるもんじゃないの?
それは「映画監督を目指す理由」じゃないですがな。
編集で切られたり言わされたりした可能性もあるのでダイレクトに言うのも危険なんだけど、まず初めにどんだけ映画が好きやねん!を語って欲しかった。
作品の話に戻るけど、言ってることは「ある、ある」ネタなんだけど。切り取り方が適切なんで面白かった。
あと、当人達には申し訳ないがキャスティングが多分BEST OF BESTではないかと。

オチの「今日のワンコ」は1か月分ぐらい徹底して欲しかった(見た感じすぐにリピートに入ってしまって、作品内で意図したところの登場人物の偏執さが記号的に理解しなくてはならなくなり感動が半減 いやそれでも面白かったけどね)

「録ゲバ」(ダー機関)
写真無し

タイトルは「銭」ではなく「録」
デジタルコピーで海賊コピーを防止し著作権を守るという大義名分の裏にそれを使って利権を得ようと暗躍する人間達を茶化した佳作。元ネタの風化にしたがってやがては「分からなくなる」だろうけど、「じゃ、作らなくても良かったのか?」といわれると「いや、あの作品は存在していいでしょう!」
確かに思い付きではありながら、そこからみるみる文脈を築き上げて一本に仕上げてしまうところはダー機関の一連の作品に共通する凄いところで、笑いのソースがダダ盛なんだけどかかっている料理はいつもかなり辛口なところが「けっこう根は真面目なんやね。け!」と思っちゃうところ。

「日本名作劇場 桃太郎」 EMIPON.COM/6分30秒/2006
桃太郎

雉がコンドルになっちゃってるのは掴みとしてOK!
前回も見てるけど途中からだったのでアタマから見たのは初めて。
アウトマン作品の中では異色の作家だけどきっちりとしたテクニックだから安心して見れるなぁ。
とはいえ、これまで何本か作品を見てるのでそろそろ不満も覚えてくる。
この作品は昔話を題材にしたシリーズの中の一つだけど、他のオリジナル作品を作れる人なのに、なにゆえ昔話を題材にしなくてはならないかと思っちゃうくらい弱さを感じた。
昔話はそれ自体が成立するまでがパロディ化の過程であり今後も変化し続けるであろう、というものに依存する理由?というか挑戦というか・・・そういう理由に乏しさを感じてしまった。
「本当は怖いおとぎ話」なんて挿絵の恐ろしく下手な(いや、ほんとうあれ見たときは衝撃だったよ。同人誌かと思ったモン)本が売れたけど、オリジナルのお話の規定路線の上でのみのキャラクターいじりで終わったことが少し残念。

「ホワイト・リバース」 恩田浩/16分/2007
ホワイトリバース

あれ?
と思って調べたらやっぱり続編でしたか。
前作『ホワイト』(2004→2006)の続編。次元を消すというホワイトという存在を追って異層世界から送り込まれた男たち。雲をつかむような捜索の日々、男たちは徐々に虚無感に包まれていく。彼らは何を捕らえようとしていたのか?そして、「ホワイト」とは何なのか?
とか、あらすじ書いてあるけどそれは本質とは関係ない。SFっぽいスタイルを借りてはいるがいいおっさんの書いたポエムだった。
って言うか、ポエムってけっこうSF(少し不思議・・・・w)化するよなぁ。宮沢賢治の銀河鉄道だって芥川龍之介だって。男が時にガキ化するのは心の根っこに境遇や環境を飛躍させて考えることが得意だからではないかと。
以前の作品は確かに見たという記憶があるもののそのときの印象が何も残っていなかったけど、今作品は面白かった。
以前より恩田監督が上手くなったのか、俺が恩田作品に慣れてきたからなのか分からないが、オチへの論理の無さが逆に放り投げっぱなしになるところにケリをつけてくれてホッとした。

「彼女が月曜日に会社を休む」 新津東二/9分30秒/2008
彼女が月曜日に会社を休む

再見。
楽しい。
ほとんどの人は知らないだろうけど「惑星ピスタチオ」という俺の大好きな劇団がかつてあり(佐々木蔵之介がいた)、そこの大人気演目の一つに「体内で起こる各種の免疫抗体反応を超・擬人化で表現しまくった「白血球ライダー」という名作がある。それを髣髴させるんだけど、あちらは全編 額の血管切れまくりのハイテンションで飛ばしまくりだが
同じこと(ネタ)をやって完全に脱力化したら、こうなっちゃうという それはそれで面白いという風変わりなもの。

「A.D.2012」 恩田浩/5分/2009
写真無し
写真探してアウトマンのフィルモグラフィー に迷い込んだら類似品が一杯(笑)。
他のは知らんが
これは面白かった。
短い自主映画では時に見られる無編集 長回し一発撮り(これって正式名称ってあるのか?)で撮られた作品。
この手法だけでいえば昔は「ノーカットノー編集映像コンテスト」といったものがあったぐらい挑戦的でありながらそれなりにポピュラーだけど積極的に探さないとなかなか見られない・・・・まぁ、そういう説明しにくい手法だ(w)。
映画本来の武器(カット・編集・MA)を封じながらこういう手法を成立させるためには(一発やり逃げギャグ作品を除けば)カメラを動かして(背景が変わるような)擬似的にカットが変わったようにするか、人物を動かして画面に変化をもたせるか に大きく二分されると思うけど、この作品は後者。
といってもこれといってたいそうな事件があるわけでもなく、背景不明の人物二人のあまり踏み込んで聞いてはいけないような会話が、どうでもいい会話(モー娘とPafumeネタは素晴らしい!)だけが展開する。
で、オチらしいオチも無い。
が、それこそがこの作品にもっともふさわしいオチだったと。
そうそう日常に事件なんか転がってはいないし四六時中重大な選択や覚悟をしているわけでもない、けど「その人」にとってはなんでもない日常こそがその人を少しづつ形作っているんだと。
流れ石が岩を砕くかのように。

「Lucky Tuesday」 新津東二/13分/2009
写真無し
ギャグがけっこう次々と畳み掛けてきてかなり面白かった。
その一方でこの作品を一つにイメージを集約させてくれず、記憶や印象が「笑った」という記憶以外散漫としてしまってあまり言葉が出ない。
というより珍しく、感想書こうとしてタイトル見ても作品のことが思い出せなかった。
いってみればバカ映画だけど、となると当然あらすじの紹介しても作品を伝えることにはならないので省いてもいいんだけど、今は本当に思い出せない。
こういうことはたまぁ~にあるけど理屈は不明。

「三兄弟の話」 恩田浩/?分/2009
sankyoudai

弱いなぁ。
リアルさが弱いし、かと反対に虚構性も高いわけでも無く・・・・。
というかどちらもあるんだけど弱すぎてハッキリしない。
ラストの奇妙な痛々しさと滑稽さは分かるけど前半がそのために有効に作用しているとは思えないし、とはいえ そういった操作性を敢えて排除している節もあるんだけどイマイチだなぁ。


■総評 にかえて 恩田浩作家評 
恩田浩

今回はイベントの総論はやめて、作家・恩田浩について思ったこと(気づいたこと)があったのでそれを書いてみる。
彼の作品の多くに共通するのが「(オールラウンドに)ハッキリしない」ということだ。
登場人物のキャラクターも場所も時期もそしてストーリーもテーマもオチも。
まるで「言い切る」ことに何か罪悪感でも持ってるかのようだ。
本来、フィクションを作る際には「テーマ」があり、虚構性を薄めるための「リアル化」が省けない作業としてあるのだけど、彼の作品はいつもそれがない。主人公の葛藤が具体的に見えない、行動の方向性を描かない、事件の内容もおぼろげ、登場人物も不明瞭。
なので、パッと見「何を言おうとしているのかさっぱり分からない」作品に見えてしまう。
初めて見たときははその欠点から目を逸らせるためのギャグやキャラクターなのかと思っていたが、
昨年見た同監督の「話し」を見てから目からうろこが落ちた(ウロコが飛び込んだのかもしれん!)。
つまり、絵画に例えると恩田監督の作品はすべて超印象派とでも言っていいぐらい陰影だけで絵を描こうとしているのだと。もうなんていうか薄墨を水に溶かして湿気たっぷりの半紙に輪郭線もアタリも取らずにシルエットだけを落としていくような書き方で絵を描こうとしているのだ。しかも重ね塗りすらしないもんだから知らずに見たら「濡れた紙を干しているだけ」にしか見えない。それくらいチャレンジングなアプローチになっている。
少ないカット数、固定されてて動かない画面、対象にダイレクトに迫らない会話 から見える手法は録音の不味さ・照明への気の使わなさを省いても とても素直でダイレクトに「映画的」手法だけど、それだけにあの輪郭線の弱さというか薄さはなぜなのか?と考えると恩田監督のものの見方が垣間見える様な気がして面白い。
彼が興味を持っている人や事件や背景は確かにそこに存在している。しかし物事はすべて多面的であり同じものは他には無い。同じ事象であっても異なった性格や背景に支えられていたりする。いつも会う友人の思考から過去から内臓からすべてを見通してはいない。
常にあやふやで不確定な要素を含んでいる現実をメディアを作る側は輪郭を描き適切なサイズに切り取ることを「是」とするが、どうも彼には「それが正しくない」のでないかと思うのだ。
人物の体にはどこにも空間から切り離されるための黒い実線は存在しない。リンゴの赤い色はたくさんの色の集合体でそう見えてるだけ、正面から見て服装がきちっとしてても後ろははみ出してるし、パンツは2週間履きっぱなし。
みたいなことはいくらでも思い当たる。
ハッキリ書くことが実は実態を正しく表すことではなく、言い切ることが逆に「間違いになる」ことになる恐怖。そこから出てきた「なるべくハッキリと描かない」ことで総括的な正確さを追い求めているのではないかと思い始めている。
 褒めすぎている感じもあるけど、ここんところ俺の中で彼の作品を見るのが楽しくなっている理由を探してみると、どうも俺が前述のようなことが恩田監督の作品を支えている技術とバックボーンと思っているからだと気づいた。
薄墨で薄書きする手法はだから「話し」「A.D.2012」のような滲み絵のような佳作にもなれば「三兄弟の話」のような像を結ばないほど溶けてしまうものにもなる。リスキーだけど他の人とまったく異なるアプローチにわずかづつ成功しかかっている彼の作品に以前以上の興味を持っている。


終わりに
ここまで書いて気づいたけど
作者とまったく異なった場でそいつの作家論を語るってのは

嫌がらせとしてはけっこう効果があるのではないかと
気づきはじめてるんだけど・・・・・。
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Comments

ご来場ありがとうございます 
あっ!
シラフで映画見てた人だ!
いや~今回は色々な意味で出来上がっている人が多く楽しかったです

どこかの隠居を呼んで照明をやらせました
撮り終えてからの監督の言葉・・・・

「あっごめん、俺、明るきゃなんでもよかったんだ、忘れてた」

嫌がらせは直球派です
あんがとでございます。 
せっかくの撮影日和を蹴ってわざわざのお運び、感謝でございますv-436
んで、各作品の丁寧な批評だけでなく、ワタクシメについてのお言葉まで、もったいのうございます。
なるほどねぇ、超印象派で薄墨手法かぁ・・・難しい。
やれって言われても出来んが、知らぬ間にそんな手法を体得してたとは・・・凄いな、オレv-398
とりあえず、褒めて伸びるタイプのコですので、今後とも御指導ご鞭撻のほど、オン願い奉りマッスル!v-91
失礼ながらまとめてレス 
■黒豹さんへ
>色々な意味で出来上がっている人が多く
ああ、ああ、いたなぁ、一人うるさい奴が・・・。

>嫌がらせは直球派です
イヤガラセ ってのはそれ自体が変化球なので「直球」はありえません。
でも、どうせならその時に「照明持ってる人を呼んだだけだから。」と加えれば完璧だな直球だと思いますが・・・・
棒球なので強烈に叩き返されそうだなぁ。

■アウトマンラボ・オンさんへ
せっかくの撮影日和を蹴ってわざわざのお
パカパカ拍手ボタン押してるのはお前か!
>褒めて伸びるタイプのコですので、
人が褒められているのを見るのが心の底から嫌いです。ただいまキャンペーンだから仕方ないんです。



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どんぱちの小原です♪

Author:どんぱちの小原です♪
映像草野球トイウ冠ヲツケテ~どんぱちプロダクショント名乗ッテマース。ソシテぇ自分デ映画作ッタリィ、自分デ上映シタリィ、出演シタリィ、他ノ上映会二行ッタリ感想書イタリ悪口言ッタリ アリトアラユル方向カラ自主映画ヲ見テイマ~ス。
自主映画デサエアレバ傑作モ駄作モ大好ゥキデ~ス。

ダカラァ
商業映画ハ嫌イデェス!

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