自主映画まみれ!

自主映画(特に個人映画)という特殊で奇妙でへんてこりんでとてつもなく面白い世界の紹介や批評や悪口や日々のくだらないどうでもいいことを脈絡無くつづったブログ。ただいまブログだと怖いけど会ってみたら割といい人じゃん♪キャンペーン実施中(落とし所不明)

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すっかり冷めちゃったけど TAMA NEW WAVEのレビュー(後編)

Category: 上映会・作品感想  
くっそ~、忙しくて書き込みが週一しかできん!
残業だらけでやけど残業代無い!
時間単価が働けば働くほど下がっていく。

オラの今の最大の夢・願望は
ジャンボ宝くじ1等の当たりくじを拾うこと(または譲渡でも可)。
ジャンボは一枚単価が高すぎて自腹切っても夢を感じられるほどの大量買いが出来ないので。

って、それって一体どんな確率なんやろう?

そういうわけでTAMA NEW WAVEのレビューの続き。
なんかもう変な義務感に取り付かれてます。




例によって壮烈なネタバレあり注意せよ!
 
■東京 監督・脚本=鈴木健(2008年/HD CAM/60分)

東京

こざっぱりした画廊で開かれているとある外人カメラマンの写真展のシーンから物語が始まる。
主役は都会の風景の一つとして撮られたある結婚式会場に居合わせた3組のペア。
息子と親権を持つ元夫と久々の再会をするために上京する女性。
一度別居した家族と再会するサエないおっさん。
東京在住で自分の人生について好きな絵の方向に進むか普通に就職するか悶々とする大学生。
それぞれ個々に独立して進行していたドラマの中で親権争いで負けて息子をとられた母親が自殺を図る場面で3組が同じ場で邂逅する。

壊れても壊れてもなお繋がり合おうとする人の性というか業というかそんなものがドラマの主軸であったと思うが、自分の夢にハッキリとした自信を持てない学生パートは別として、あとの2組の(元)夫婦についてはドラマの中の結果としては「一度壊れた繋がりは二度と戻すことが出来ない。」とか「仲良しごっこの中でのみかろうじて平穏を保つ危うげな関係性でのみ人が繋がっている」ということになっていた。
だとしたらそのテーマ性は味わい深いもので、特に俺の場合同じ年の明治大学の学生映画が「とにかく人は理屈や都合や損得を超えてつながりあえるんだぁ!」みたいなことを悲鳴のように主張していたことの真反対だったことが同じような年齢だろう二つの対比を見て面白かった。
が、全編通して感情を揺さぶられることは最後まで無く、突き放した位置から遠めで見ているぐらいの傍観感(←造語)が終始あった。別に朝から見続けてきたから映画を見ることに飽きたり集中力が切れ掛かっていたと言うわけでもないぞ。
それは随所に「わざとらしさ」の流出度が大きく、そのために作り事であると感じさせられ都度、自分が聖蹟桜ヶ丘の会場に座っていることを思い出させるからだ。
なんというか・・・・悪い方の意味で「作り話(嘘っぱちに)にイチイチ感動するなよ~」と言われているような。
例えばまったく別個のストーリーとして描かれているはずの3組が話の導入部での結婚式で邂逅するのは良いとして、それ以外にも不規則に何箇所か偶然出会ったり、あまりにも後先考えない母親っぷりだったり、でクライマックスでまた全員が同じ場所で偶然(互いは知らない人同士としてだけど)顔を合わせる、「手法としてはありだけどどうも人工的な仕掛け」に見えたり。
 とはいえ、なにより気に食わない(笑)のは息子を取り戻そうとデタラメしまくった母親はホテルの部屋で薬を飲んで自殺を計り、そこで他の2人がまみえる。で二人の悶々学生や悶々おっさんの懸命の救助により元母親は救急車で運ばれる。
 で、ここからなんだけど、ラストは救急車に運ばれる意識をなくしたままの元妻に懸命に呼びかける元夫のシーンは「元妻の思いが 命がけであったことを知り 後悔し反省している」ように描かれている。
介護救命に尽力した学生は深夜に家に帰り反発していた父親に「立派な行いに対して」許され・・・たように描かれている。さえないおっさんは実は元刑事か警察官で、まぁなんとなく「自分はまったく役に立たなくなったわけでも無いけどなぁ」とイマイチ納得できてなさそうな表情をする・・・・。
 なんか印象がバラバラでどう感じて良いか分からなくなった。もちろん個々については反論がある。「親権をなくしたとはいえ、定期的に一日だけ会えるようにしているところをほとんど誘拐同然に連れて行こうとする元妻は大分エキサイティングに描かれていて普通の感覚では反発しか覚えない。その流れで自殺は当然の結果かもしれないがそもそもなぜ親権を妻が失くしたのかとかどういう理由で離婚に至ったかはダイレクトに描かれていないとはいえ、たぶん妻の性格に問題があるようだけど、だとするとあの結論は「?」と感情的には納得しがたい。「どこまでも迷惑な奴」でしかない元妻に対して反省する必要がなぜ夫にあるのだろうか?
 進路に悩む学生が人助けをしたいい青年だとして、それが息子の進路に対して何の解決になるのだろうか?親からすれば自分の子供が愚かな選択をすまいと心配なわけだし、息子の葛藤はどうも作品中では親との対立と言うよりは「絵でやっていけるかどうかの自信を自分で持て無い」ところにあるように描かれているので、人助けとそれを介在とした親顔の対立の解消はまったく方程式として成り立たない。
 元刑事のおっさんのシチュエーションが一番納得できる。
 だったら全部納得できるか、全部納得できないかにしてくれ~!
「東京」というタイトルが示すとおり何百万人の人間が全部違ったベクトルで蠢く光景の中でランダムに絆を失いかけてる3つの家族を選んで描くこと自体は手法として良いものだけど本当にランダムだったらまったくまとまりがつかなくなる。なのである程度の統一性をもたせるべくなんらかの取捨選択をして選び出さざる得ないけど、そこに作為がある以上、突き放した描き方をやりにくくなるのだろうか?統一感の無いバラバラな結論もランダム抽出ならありえるが、だとすれば途中の数々の人工的な作為は変に介入しすぎているし、その割りには結論にズレがあるわと、作品のスタイル以上に散漫で複雑な違うものが混ざり合ったような灰色の作品だった。


■最低  監督・脚本=今泉力哉 2009年/DV/38分
最低
このコンペでは毎回上映前に監督やスタッフやキャストの人たちの紹介が舞台上でされる。
作品を見る前に顔を並べられても何の想像も広がらないので何をしゃべっても頭に残らないし、しゃべる方だって上映前はネタバレできないから話すことも限定されるだろうってなことで上映前に関係者が喋るのは効果ないと思っているので俺はあんまり好きなやり方ではないのだけど、この作品の監督が舞台に出た時は目を見張った。
あ、虫!

監督の今泉力哉君のビジュアルはやたらひょろひょろと細長いナナフシのようだったからだ。 
ナナフシ



一人爆笑。
服装もおしゃれの一歩外側に居るなかなかイカレタ感じがしてすっげぇ~男だなぁと思っていたらまさか仕掛けになってるなんて!これは良い意味でズルイ!

タイトルがいたってシンプルだが内容を見ると確かに「最低」だ(w)
憧れの彼女を守るためという題目で彼女の家にカメラを仕掛けて(それも屋内!)盗撮する男。とても相手に受け入れられないだろう態度と行動を取るしかできない男と、なぜかそれを全部知ってる上でなお付き合いたいと臆面も無く告白する女。
で、そんな男が見ていた盗撮映像には憧れの彼女が一緒に暮らす男の浮気現場が。それも二人居てそのうちの一人は憧れ(ターゲット)の彼女の実の妹!
最低な人間同士の絡み合わない最低ドラマ。正義なんかどこにも無くて可笑しい可笑しい。
登場する人物全員の可笑しな主義・主張が展開されていき、それらが全部絡み合うことなく行き違っていく滑稽さ。
話の運びはいわゆるケレン味たっぷりの「ドラマ」のようなモノではなく、一つ一つのシーンをスケッチ風。筆運びに熱量は無く簡単だけど「ああ、この部分はこうなってるんだ!」と思える丁寧さ。またそれぞれのシークエンスはそれほど湿気多く結びついていないところも好きなように書き散らすスケッチブックのようだ。
主人公のストーカー君は前に盗撮行為により逮捕されたため、この事実を伝えられずに居たため匿名で浮気現場のDVDを彼女に送りつけるんだけど、その行為にわずかだけど「助けたい」という思いがあり見てて複雑な感情になる。
憧れの(ターゲットの)彼女は中を見るのが怖いので妹に代わりに見てくれというところから物語りはさりげなく、それでいて一気に危うい均衡をぶっ壊すんだけど、話の中で中心にいた冴えないくせに三叉かけてたチビ男の言うことなすこと可笑しくて可笑しくて場内爆笑。さらにこの小男は困ったようにつぶやく「俺、モテモテじゃん・・・・。」は観客わしづかみ!
 で、ストーカーの方は告白してくれた彼女の応援により張り切って(助けた気になっている)あこがれの彼女にもう一度告白する為に気張って着たけどはっきりとズレてるファッションが・・・・上映前のナナフシ監督の服と同じ。わざとやってたのか!
反則だし、いつも使える手では無いけど凄いわこれ。

画面はあまり映画映画していなくて、どちらかというとドキュメント風。照明もあまり使われていないため他の作品と比べて規模の小さな作品感(悪く言えばアマチュア感)がどうしても出てくるが、それでいてけっこう細かい演技の指示が入ってるみたいで喋っている人より聞いてる人のリアクションがとても細かい「ああ、あるある」の集大成になってて出来の良いフィクションになっていた。

文字だけでは伝わりにくいだろうけど、エンドテロップのケレン味ゼロ!のあっさりとし過ぎてるぐらいの出し方は俺的には「うわ、上手っ!」。だった。もうワンカット付け足したのはダメダメだったけど。
そういうわけで俺はこの作品に一等賞投票。


■ロックアウト  監督・脚本=高橋 康進(たかはし やすのぶ)監督(高はしごたか)2008年/HDV/1時間22分
ロックアウト

監督名の後ろの( )の中が読み仮名なのかなんなのか分からないことにイラっとさせるが。
画面と展開は見ごたえあり。
ウエットな日本の典型的な中型地方都市の風景が主人公の運転する車窓から見えるが、のどが渇くような埃っぽいようなドライな映像で好き。

 一部の記憶を失い、路上を彷徨う広(32)は、些細なことから暴力的な自分自身を目撃し戦慄を覚える。広はスーパーで、小便を急ぐあまり鍵を付けたまま車をドアロックしてしまう。戻った広が車内を見ると、何故か見知らぬ少年、慶太が乗っていた……。

ってことがロックアウトというタイトルの意味になるみたいだけど、その辺のシチュエーションはあっさりと終わり、結局迷子になった少年慶太と広の危うい親探し道中が始るけど、その危うい設定。20年前なら親切なアカの他人が子供と一緒にふらふらさまようことにロマンがあったが今のご時世ではそういうシチュエーションは事件の始まりがデフォルトになっていて、一般感情が「ありえねぇ~」という感情になるんじゃねぇか?けっこう気を配って何とかその設定が成り立つように注意を払おうとしているのは分かるけどやっぱり無理があったw。
ストーリー紹介にあった「暴力的な自分自身を目撃し」というのは劇中何度か現れる心象の中の自分として白く塗りたくった広の姿のことだけど、審査員にも言われていた「これいらないんじゃないの?」という質問に「これが無ければ作れなかった。」というような意味を監督はトークで応えていた。
それは作ったほうの勝手。見る側への説明では無いよなぁ。
最初の登場は態度の悪い食堂の兄ちゃんへの怒りのイメージとしてだったが、そのあともう一回出たっきり事件がほとんど終わるまで出て来ない(w)。クライマックスで誘拐を疑った警察官への怒りとして現れ、さらに事件解決後自分の家に帰るところにも出てくるが結局お話の芯として機能して無いから邪魔なだけだった。「主人公の出せない押し殺した怒り」と言うのならガキの締め出しにあったときにも母親の理不尽な追及にあったときにも出てくるべきだろうし、出てきても妄想の中で相手をやっつけたところでこのお話に何か影響が出てくるとは思えない。
冒頭で「一部の記憶喪失」というのは事件の前後の出来事の記憶がなくなる経過性の記憶喪失という設定なんだろうけどなんか無理な設定だなぁ~。と思っていたけど思い出してみるとストーリーの中で記憶の断片的な回復によってストーリーや設定を表現する手法だったと分かって納得・・・・・だけどまったく必要なかったような。
 結局主人公の広は「会社から突然解雇されて掴みかけたささやかな夢でさえも失った」ことで妄想彷徨したからなんだけど個人的には最初から凄く鑑賞の邪魔になった思考が→「ロックアウト」って経営者側が所有する施設から社員を締め出して抗議することを指すんだけど「クビじゃロックアウトとは言わないしなぁ・・・どこにロックアウトがかかってるんだろう?」と考え込んでしまった。結局関係なかったんで俺の考えすぎなだけだったんだけど。それを省いても変なミスリードが多すぎる。
 お話は結局ガキと親は無事に再会。誘拐といった変な誤解は解けて、暮らしていた女の腹の中に自分の子供がいることが分かって家に帰るという大団円を迎えるのだが、いってみればそれだけの話にしてはなんと大回りで大げさで七面倒くさい展開だったんだろう?という気がして仕方が無い。
上映時間80分という尺はもうまったく普通の映画の長さだけどそれだけを費やした割にはどうにもこうにも腑に落ちない。上映中はまったく飽きることなく出来事も次々起こるしカットも繋ぎもやっぱりきちっとした映画だけどだからこそ余計に「こんな高い技術使って何もったいないこと言ってんだ?」という肩透かしされた感を強く感じた。
作品の感想というよりワンカットワンカットを本当に丁寧に真面目手に作ってるなぁというこの作家の熱量の高い真面目さに呆れに近い賞賛を覚えつつ、そっち方面にしか感情が動かないことに気付いて落胆しつつ・・・・・。

あともう可笑しいぐらいしつこいエンディングはこのレベルのテクニックの人が使うのかとびっくり!
基本的にこの監督の性格はかなり粘着質なんだなぁと。
冒頭の乾いた感じの映像に比べて靴の中がニチャニチャと音を立てそうな湿気の高いストーリーの相反するものが一つの体の中に同居してるのが面白かったまぁ、もうこのレベルだと俺の鑑賞力が問われているようなもんだし、仮にそうではなくても好みの問題だったと言い切っていいんだろうなぁ。




終わり。

総評のついてはもう冷め切ってるんで書かないかも。
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テーマ : 自主制作    ジャンル : 映画

Comments

審査ありがとうございます 
いまさらながらコメントさせていただきます。
「最低」の今泉です。
細かく見ていただきましてありがとうございました。
3/18に「最低」がまた別の映画祭(成城大学の映画研究部主催の映画祭)で上映される運びとなりました。これからも精進していきます。ありがとうございました。
p.s.またあのずるい服装で行こうと思っています(笑)。
「最低」今泉力哉
あ!虫が来た虫が! 
■今泉 さんへ
読み難いレビューにお付き合いいただきありがとうございます。
>成城大学の映画研究部主催の映画祭
は行ったことはありませんが大分前から定期的に良いプログラムを集めててやってますよね。毎年毎年生徒が変わっていくのに継続されてて、それが一体何のためにやってるのか分からないところがステキだといつも頭の隅にあります。
>p.s.またあのずるい服装で行こうと
鉄板ネタを持ってるのは強みだなぁ。
手品で一番ウケるコツはこれから何をするか言わないことだそうです。ネタがばれるのを防ぐためというより「何が起こるか分からない」方が与える感動が大きいからですが、あの服は初めはネタだと一切思わせないところがテクニックだと思います。

今思いついたんですが、あのネタひょっとして撮ったときから考えてましたか?

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どんぱちの小原です♪

Author:どんぱちの小原です♪
映像草野球トイウ冠ヲツケテ~どんぱちプロダクショント名乗ッテマース。ソシテぇ自分デ映画作ッタリィ、自分デ上映シタリィ、出演シタリィ、他ノ上映会二行ッタリ感想書イタリ悪口言ッタリ アリトアラユル方向カラ自主映画ヲ見テイマ~ス。
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