自主映画まみれ!

自主映画(特に個人映画)という特殊で奇妙でへんてこりんでとてつもなく面白い世界の紹介や批評や悪口や日々のくだらないどうでもいいことを脈絡無くつづったブログ。ただいまブログだと怖いけど会ってみたら割といい人じゃん♪キャンペーン実施中(落とし所不明)

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いまごろになってレビュー『湯けむり温泉芸社』(後編)

Category: 上映会・作品感想  
で、つづき。


「湯けむり温泉芸社」という企画タイトルを実はこっそりやめていて、限界ムラと化した映像温泉芸社の「会社案内」会場という強引な大ど~ん~で~ん返し!
をしゃぁしゃぁと繰り広げる奴ら!

メインビジュアル・・・・なのか?


ちゅう訳で作品ごとのレビューはネタバレアリアリなので以下。
 
■「美人バラバラ生首事件」と「異人バラバラxxxx」と「長崎バラバラxx事件」

創映会

<創映会>制作、
そういえば昔この団体の代表作品Pマンに被り物で出たことあったなぁ。
野毛山動物公園で変な宇宙人の被り物をしたっけ。
懐かしい。
作品そのものは昔見たなら面白かったろうなぁ。と思ったけどたくさんの作家・作品を見た今ではパンチ弱い。

■新作アニメ・ふらんくフルート【伊勢田勝行作品】
ふらんくフルート


平安時代の代表的人物の一人藤原道長の時代先の天皇だった冷泉天皇はもの狂いの気があったそうである日、蹴鞠を天井の梁に乗せようと一日中蹴っていたそうな。
同じことを何度も何度も常人では不可能な回数と年月を費やすことで才能とは関係なく決して辿り着けない域に到達できてしまう。そんな「物狂い」の恐ろしさ そういう不吉なある種の悪寒を伴う感動がこの作家の一連の作品に押し詰められているんだけど、さすがにたくさん見せられただけに俺自身「飽き」が感じられこの作品も「相変わらず凄まじいなぁ」という少し冷めた感情になってしまった。


■VJコミックカット氏による、お料理教室。
写真無し

政見放送を作者お得意の映像加工により別の料理に仕立て上げる映像芸の新プログラム。
何年か前に見せられた「稲川順二の怪談でラップ」という名作を知ってるだけに超期待したが、名作を知ってるが故のガッカリ感に。
本作品では元素材のキャラクター(幸福実現党!)の強さをそのまま使った加工力の弱さが作家性の弱さに結びついてしまった。
本人が言うとおり「衆議院議員選挙時の各党の政見放送は」アングルも変化も乏しくて加工するにはかなり苦しんだと思う。作者が持ってる飛びぬけたセンスで笑える小作品に仕上がってはいたが、脱線幅がかつての作品ほどは広くなく、不満(贅沢だが)。今まで何度も内蔵と腹筋が破壊されるような衝撃を受けたことがあるので次回に期待。

■人造犬クドリャフカ 【中村犬蔵作品】
人造犬クドリャフカー2


モチーフの殆どが俺たちの世代の心を揺さぶった過去の名作SF(主に円谷w)にあやかりながら強烈でオリジナリティの高く楽しいキャラクターにより完全にオリジナル作品になる様は同じ服を着てもちゃんと違う人になるという現象を見ているような気がする。要は「人間、格好じゃなくて中身なんだよ!」というところか。借り物の服でも着ている人をちゃんと飾るんだから不思議だ。
とはいえ数年前から単にギャグの数珠繋ぎだった作品(といってもかなり面白かったけど)から芯の通ったドラマが太く貫くようになってから映像を構成するパーツがすべて(なんといっても可動範囲が極端に狭いキャラクターであってすら!)有機的に結びつきますますちゃんとした娯楽作品になって行って普通に商業ベースの作品なんですが・・・・・・。

そのグレードといい娯楽性といいまたモチーフといい 映像温泉芸社の本祭というイベントの中で中村犬蔵の作品はちょうど東宝チャンピオン祭りのゴジラのポジションと同じく欠かせない重要なコンテンツとなっているがそれが全然プレッシャーになら無いのか、そもそもそういう感覚が無いのか今回も相変わらず元気だった。

モチーフの一つとなっている人造人間キカイダーのアシンメトリーデザインが半分づつ増殖すると言う解釈に脱帽。
その頭の柔らかさがパロディでありながらパロディに取り込まれずオリジナリティを溢れさせる要因なのか。はぁ。

とはいってもいつもは素晴らしいハッピーエンドに結び付けて快感だったのが今回は大エピソードもこまごまとした小エピソードもあちこちに悲劇がちりばめられていて、作品のキャラクターや味付けに関わらず重い感情が横たわっていた。
そういえばキカイダーもキャシャーンも人間で無いことに対する絶対に解決できない悲しみがベースになりドラマを作っていたが、さすがの中村犬蔵もその悲哀に引きずられたのだろうか?
なんてね。

この作者はずっと昔から同じキャラクターを使いまわしているため まるで同じ俳優が演目によって様々な役を演じる「劇団:中村座」のような印象さえ持ってしまうが、今回はあの愉快なキャラクター達がそのまま悲劇を演じ、またそれが生身の複雑な筋肉で構成されてる人間よりももっと高度な感情表現出来てることは違った方向から映像の可能性の多様さを思い知らされる。

でもねぇ~。
受け取る側の勝手な希望だけど、あの楽しくて強くてへこたれないキャラクター達にはやっぱり楽しくて可笑しくてバカバカしくて愛すべき人生を送っていて欲しいし、また彼らをどんな悲劇や不幸が襲ってもなんか知らんけど頑張って解決してしまう青天井なハッピーエンドを見せ付けて見る側を力づけたり、頑張らせて欲しいそういう作品であって欲しいと思った。
世の中にも自分にも不幸や辛いことやイライラすることはいくらでもある、イチイチ探さなくても黙って立ってるだけでいくらでも飛び込んでくる。
そんなにありふれている不幸の数の多さに比べて幸せの数の少なさ。
もう本当のハッピーに飢えて飢えて飢えまくって餓死しかかってるのが俺たちだ。
これは今回の表現の幅を広げた意欲作への、または作者の作家性への否定と取られるかもしれないが
それでもリクエストしたい。
あの愛すべき黄色いうなぎや銀色のネコや薄緑色の犬(犬?本当に犬?)や二次元女学生らがとびっきりのハッピーエンドに猛烈な水しぶきを立てて飛び込む彼らの姿を。

少なくともこれまでの何本かにオレはガッツリやられたし、そのショックに慢性中毒化している。
そう、さっきは俺の要望が逆に作家性を否定している不安を書いたが、中毒患者にされてしまった責任をとってくれと言い換えれば無茶な要望を通すには都合いいなと思った。



■総評
ヤバイ!
今回はヤバイ!

実は見る前から不吉な予感はあった。
これまで毎回毎回イベントの告知には質の高い悪乗り広告やHPが展開しまくっていたのに今年はメインタイトルが発表されて以降の展開が無さ過ぎて「あれあれ?」と思っていたのだ。

そしてこの日。
「自主映画」の見せ方に対してあれほど贅沢で貪欲で過剰で芳醇で辛らつで悪質(笑)だったこのイベントが
ただの「良い作品を集めた上映会」ごときになってしまっていた!
原因はハッキリしている。日本中を覆う少子高齢化の津波が映像温泉芸社までも直撃したのだ!

限界村1


いやいや、どんな人間だって必ず年を取る以上、いつか来ることはとっくの昔に皆知っていたはずだ。
でも、毎回毎回力がオーバーフローしている素晴らしいイベントを見せられてると高齢化の生涯はよその国の話のように思い込んでしまっていてまったく気が付かなかった。

休憩時間に知ったが号外新聞を配ったり売店でのおかしくて奇妙な商品の販売など細々とした展開は相変わらずだったがやはりメインステージの寂しさはかつてを知っているものにしてみれば燃えつきかけてる線香花火を見ているようで物哀しさを感じずに入られなかった。
幸い彼らの背骨となっている「人工ギャグ化頭脳」のおかげで「映像温泉芸社新入社員説明会」というギャグ(思いは真摯なものだが)にしてしまい笑いに昇華できてはいたが、やはり一つのテーマをこれでもかこれでもかとこねくり回していじり倒して悪ノリする昔の勢いがすっかり寂れてしまっていることを感じざるを得ない。

当日のイベント会場の運営のスタッフが足りないということではない(それも危ないんだろうけど)。やはりイベントそのものを企画し構築していく頭脳をある長期間維持し続けることが出来にくくなっているのだ。
これまでのレベルのイベントって当日だけとか1週間前からだけで成り立つものでは無いんだ。
以前、大学の文化祭めぐりをしていた頃に気付いたが、各サークルの出し物にしろ屋台にしろ全体のデコレーションにしろしっかり作り込みができてるところはその能力が高かったのではなく、準備をずっと前からきっちりとコツコツとやってきていたところだと分かったことがある。寒さを感じるつまんない文化祭になるところは殆どが能力が低いのではなく当日まで何もせず期日が迫って慌てて取り繕うから一夜漬けの浅いものだし、時間も人材もわずかしかないので出来ることも幼稚園みたいなことしか出来ない。映像温泉芸社はもともと能力のある連中がずっと前からコツコツと準備してきたから素晴らしいイベントになっていたが、今回はそれが出来なかった。
さすがに自力が高いしこれまで蓄えてきたノウハウがあるからそんなこんなでも普通の良い上映会に仕立てちゃってるところはさすがだが、だが、だが、だが・・・・・・。

限界集落2



なんだなぁ。
変化って本当に徐々には来ないねぇ。
映像温泉芸社が凝りに凝った演出が出来なくなったのと同じように実はイベントの感想を書くのにどえらい暇がかかるようになった自分とリンクしていや~~~~~な気持ちになった。
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テーマ : 自主制作    ジャンル : 映画

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どんぱちの小原です♪

Author:どんぱちの小原です♪
映像草野球トイウ冠ヲツケテ~どんぱちプロダクショント名乗ッテマース。ソシテぇ自分デ映画作ッタリィ、自分デ上映シタリィ、出演シタリィ、他ノ上映会二行ッタリ感想書イタリ悪口言ッタリ アリトアラユル方向カラ自主映画ヲ見テイマ~ス。
自主映画デサエアレバ傑作モ駄作モ大好ゥキデ~ス。

ダカラァ
商業映画ハ嫌イデェス!

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