自主映画まみれ!

自主映画(特に個人映画)という特殊で奇妙でへんてこりんでとてつもなく面白い世界の紹介や批評や悪口や日々のくだらないどうでもいいことを脈絡無くつづったブログ。ただいまブログだと怖いけど会ってみたら割といい人じゃん♪キャンペーン実施中(落とし所不明)

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坊っちゃん 読書感想文 Part2

Category: 読書感想文  
毎日毎日、坊っちゃんの感想文を見にずいぶんとたくさんの人がこのブログに来る。
有名人でもないので多いといってもたいしたこたぁないが
普段ようやく50アクセス有るか無いかなのが夏休みに入ったとたんぐんぐんとアクセスが伸びいまや坊っちゃんなくして「自主映画まみれ」は語れないという主としては悲惨なことになっている。
他にも『人間失格』や『雪国』もあるがとにかく
圧倒的多数で『坊っちゃん』。

坊っちゃん文庫本表紙


大体分かってきたけど
「坊っちゃん人気」は
文豪・純文学・有名作品というキーワードを押さえながら「薄い」「じめじめしていない」「小うるさい理屈が無い」という硬いところと柔らかいところがちょうどの割合でできていることが「夏休みという特殊な状況で一気に人気を博す」理由だということだ。

普段は文字だけの本なんか見もしないクセに硬いものが読みたいと思いついたけど、免疫が無いから「軽い(薄い)奴がいいなぁ」って言う軟弱ものが読むというありえないほどの都合のいい本だということだ。
考えてみたら、俺の一番最初に読んだ純文学の感想文も「坊っちゃん」だった。
(えっと、村上春樹って純文学?)


最近、知人が「坊っちゃん」や同じ作者の「吾輩は猫である」を評して
「あれは日本最初のラノベ(ライトノベル)だよ。」といってたのを聞いて大喜びしたことがある。
「だって猫が喋るなんてファンタジーじゃん!当時のまともな(頭の固くお偉い)人たちはみんな鼻で笑ってたんだよ~。」
と続く。
あああああああ!そういうことか!
 
あまりに毎日たくさん来るもんだから さぞ、他の人の感想も溢れているだろうと検索して辿ってみると、簡単にたくさんの感想を見ることができた。
やはり一般の人の感想文だけ有って「意外と読みやすく、思ったよりすらすら読めた」という単語がかなりの割合で含まれていた。

前に俺自身の感想として
文章を口語体にすることでそれまで文学の世界から遠いところにいたごく普通の庶民にスポットを向けて、彼らを主役にすることで「俺たちはこんなにつらいんだぁ!」という言葉を広げようとしたんではないか?
という意味のことを書いたが、それは今も大筋変わっていないが、ここんところの喧騒とネット上に溢れている普通の人たちの感想集を眺めていると、自分の感想とは別に「夏目漱石が絵も写真も無い文字だけでより多くの人を喜ばせようとしたサービス精神」が見事に結実しているんだなぁということを思い知る。
教えてもらうまで気づかなかった「坊っちゃん」の登場人物が、元旗本(主人公)だったり、元会津の士族(山嵐)だったり、松山の士族(うらなり)だったりという設定は、文字だけの情報を普通の人に読ませる時に、その当時の典型的(ステレオタイプ)でキャラクター付けをすることでより登場人物を頭の中で描きやすくするための工夫という一面もあったことを今は痛感している。

松山駅前 坊っちゃん広場
坊っちゃん広場
                               誰だっけ? 




ネット上でみる感想で一番多く見られるのが「思ったよりすらすら読めた」と書いたけど。
なかにはそれしかないようなものもある。
「え?それだけしか感想無いの?」と思いもしたが、考えてみたら
駆け足で文明開化に突入し、泥縄でも付け焼刃でも「文明的であること」が至上の価値だった雰囲気の中で素養も何にも無い人にいきなり文字だけの文章を読ませるには少々ハードルが高かったろう。そういう人たちへの入り口としてテンポが良くて口当たりも良く明るくて楽しげな雰囲気の中で、読者が想像しやすい典型的キャラクターを配置してどたばた出来事を起こすなんてのはそれこそ今のライトノベルというジャンルと使われてる手法はまったく同じだ。

1906年に「坊っちゃん」が発表されて100年が過ぎた。
夏目漱石が使ったより広い客層(=より文章嫌いな人)に文学を読ませる手法はいまだに色あせることなく十二分にその力を発揮していることに驚く。
いや、ある意味この手法の完成形・最終形態を既に漱石が達していることに気分が悪くなる気さえする。
なぜなら、夏目漱石がその後「文豪」という絶対はずせない勲章がくっついてしまった為にただのライトノベル作家ではなしえない 文章嫌いな人ですら「日本でもっとも有名な文豪作品の純文学を俺は読むことができた!」という体験をモノにすることができるからだ。
「どうせ俺は普段からから本読まないし、メソメソじめじめの文学なんて読む気は無いけど、夏目漱石は読んだことあるぜ!っていったらちょっと格好良いじゃん?でもなんか難しそうだなぁ純文学って・・・・。」
という人間にまさにうってつけ!
だからこそ「思ったよりすらすら読めた」がそういう人にとってもっとも大きい感動になるのだ。

夏休みの感想文で最も多く見る意見「思ったよりすらすら読めた」は、夏目漱石が仕掛けたゲームに見事に足元すくわれた戦績(スコアブック)のようなモノに思えた。


映画「坊っちゃん」

↑映画「坊っちゃん」1977年 監督前田陽一 見たくならないなぁ~




小中高校生諸君!
夏休みは残すところあと1日。
ぎりぎりの土壇場まで精一杯健闘したまえ!

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どんぱちの小原です♪

Author:どんぱちの小原です♪
映像草野球トイウ冠ヲツケテ~どんぱちプロダクショント名乗ッテマース。ソシテぇ自分デ映画作ッタリィ、自分デ上映シタリィ、出演シタリィ、他ノ上映会二行ッタリ感想書イタリ悪口言ッタリ アリトアラユル方向カラ自主映画ヲ見テイマ~ス。
自主映画デサエアレバ傑作モ駄作モ大好ゥキデ~ス。

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