自主映画まみれ!

自主映画(特に個人映画)という特殊で奇妙でへんてこりんでとてつもなく面白い世界の紹介や批評や悪口や日々のくだらないどうでもいいことを脈絡無くつづったブログ。ただいまブログだと怖いけど会ってみたら割といい人じゃん♪キャンペーン実施中(落とし所不明)

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「Re」というものが描いたもの

Category: 上映会・作品感想  
行きがかり上二日続けてBABACHOPに足を向けることになったのは、mixiの数ある自主映画関連コミュのうちのひとつゼロから自主映画をつくる。というところで七転八倒・紆余曲折・波乱万丈を経て2年越しで作り上げた作品「Re」を見るため。

Re

行きがかりというのは、
このコミュでの映画の作り方が「民主主義」で作ろうとしていることに驚いて管理人であり、この作品のプロデューサーでもあり、また監督もやった浅野君にちょっかいを出したことがあったからだ。「だって少なくとも映像においては強烈なリーダーシップかカリスマでメンバーを引っ張って作るもんだし、そうでないと作る面白さがないでしょう?」という考えがあるからだ。そもそも人間やはりどっかは個性というものがあるんで。作る作品の形がだんだんはっきりしてくるに従って「あれ?これは俺のやりたいことと違う!」と気づいたり「ああ、おれはこれが好きだったんだぁ!」と発見があったりして分かれていくものなので、民主的であればあるほど誰もが不満をためていくことになる場合が多い。また誰か突出した人がいないということは喧嘩になったときに血みどろになる。実力差が大きければあしらったり、頭下げたりができるが。拮抗しているとそれこそ決め技が致命傷にならないので泥試合になりやすい。それが怖いので実際の映画監督のほとんどは人相がすこぶる悪い(時にはハッタリかましてでも俺が上というポーズを取らないと殺し合いになるからだw)。
どんな人であっても「映画が作りたい」と思うことは素晴らしいことだ、ギターを弾きたい、油絵を描いてみたい、俳句作ってみたい、と同じく映画だって本来はプロ志向だろうが趣味だろうが遊びだろうが誰にでも開かれているべきである。なにも経験も実績もない素人がゼロから作るのなら、どうか完成してほしいもんだと毎日お百度踏んで主催者の浅野君の健闘を祈った(一部嘘あり)。

そんな中でネットでのコミュニティなんていう互いの顔が見えない中で映画を作る(しかも民主主義で!)というのは今の時代ならではのアイテムとはいえ一番向いてないんじゃないか?成功するのか失敗するのか?成功するならなぜ?失敗するならなぜ?が気になって気になって。
以来、直接製作にはタッチしなかったがいろいろ気になったりして管理者とは連絡を取り合っていたからだ。しかもその後はこちらの製作にも巻き込んだりしたんで、なんか自分も関係者であるかのような錯覚に囚われてしまったからだ。

とにかくそんなこんなで彼らは完成させてしまいました。
偉い!もうその実行力というか執念というか粘着というか、そういうものに拍手を送りつけてやる。
 
さて、いつものように前置きが長くなったが、本題は作品そのものの感想。
タイトルは「Re」はアールイーと読む。
主人公の若者のPCに送られてきた「笑顔・花・ベッド・空」4枚の写真。
物語は現実世界での両親や異性との折り合いがうまくつけられず自分も回りも崩壊していく過程をその4つのモチーフごとに小編(ショートショート)としてつづっていくオムニバス形式で語られていく。

最初は自殺がテーマだということを聞いてた(はず)が、完成品ではテーマというよりモチーフであってオチであってテーマというほど昇華はしていない。実際は崩壊へのプロセスをいかに映像っぽく語るか?ということのほうが強く出ていた。
そのせいであまり劇中のセリフや出来事の印象が薄く、思い起こしても絵の手馴れた上手さばかりが(これがそこそこ上手い絵になっている)印象に残る。

作品は各パートごとに異なる2人の監督が指揮を執って作ったということだが、あんまり違いは出ず、逆に言えば統一感はあったような気がするのは不思議だった。(※でも勘だけど、「笑顔」と「花」が浅野君じゃないかなぁ?)

総合的な感想としては「あ、四題話の大喜利?」という感じがした。
桂歌丸が「関連性の無い4つのモチーフを題材に「自殺」をテーマのお話を作りなさい。」と出した問題に、メンバーが出した答えのひとつという感じ。
スクリーンに出された回答は間違ってもいないし、外したわけでもない、課題はちゃんと抑えられているけどそれが第三者の観客にメッセージとして伝わるほどの力があったかといえばそちらへのベクトルはまるで無かった。だから感動はない。本当に大喜利だったら、他の人がもっと面白い回答を出したかもしれないと思った。

それでもまさに最悪を逃れたのは、監督の想定すべき「出来上がった形」のイメージがかなりしっかりしていたことだろう。やはりパッと見、映像は思ったよりも綺麗に撮れていて、初めて作った人たちのものとしては上々の出来となっている。このコミュの活動としては時間がかかりすぎて殆どの参加者が見放してしまっていることを除けば十分の及第点ではあるだろう。
しかしその反面、ベクトルがそうである以上、一般観客への働きかけは弱い。薄いガラスで作り上げた作品を壊れないよう、壊さないように作り上げた感じがした。良くも悪くも民主的なのだ。

とはいえ、こうしてあがった作品を見るとやはり未経験の人間たちが初めて映画を作ることへの不安やリスクをなるべく軽減しようとするのならば今回のような作り方はコミュニティの管理者としては正解だったのだろうと思う。参加者の各員が他人に動かされて作らされた感が薄まって「トップダウン」で作るよりは俺がやったぜ!という感想を持たせやすいのかもしれない。
民主主義製作は観客に感動を与えたり、歴史に残る名作を作りには適していないという考えは変わらないが、より多くの人により均等に喜びを分かち合うというベクトルで映画を作るのならば「民主主義製作」も方法としてはアリだということは分かった。

というか、あんだけ民主的に作っていながら予告編といい完成品といいひとつの色に統一されているということ、また黙々と孤独な一人作業になり外部からその苦労が分かりにくい編集作業を乗り越えたということから、この民主主義製作が完成までたどり着いた秘訣は「最後は独裁で進めた」ことにあるといっていいと思う。やはり最後の最後は民主的に作れなかったということだ。
というか・・・・・結局は彼にとっても「民主的な作り方」というのは一番性に合わなかったんではないだろうか?と、いまでは思っている。

しかし、今回とにかく一本完成させて披露するところまで持ち込むことを経験したんだから、次回はわがまま放題で強烈なリーダーシップを発揮して「バントか悪くてもランナーを進めるためのゴロ打ち」ではなく、「ホームラン狙いで思いっきりフルスィング」してほしい。
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テーマ : 自主制作    ジャンル : 映画

Comments

書き直しました 
昼間読み返したら、いくつかのブロックが綺麗に消えていて訳の分からん文章になっていたので修正しました。
大差ないか・・・・?
感想ありがとうございます 
感想ありがとうございます。僕から見ればかなりアクの強い、個性的な角度から分析された文章でありながら、実に正確で鋭い見解に思えるところが小原さんらしくてさすがです。

ちなみに各監督が担当したパートはこのような感じです。

僕 → 笑顔、花、空
宇井郎さん → プロローグ、ベッド、エピローグ

ただダンスシーンだけは宇井郎さんとあれこれ話し合って進めたので完全に共同監督です。

次回作はもっと自由な環境で思い切り自分の信じるままに作りたいと思います。小原さんの言葉でいう空振り三振覚悟のホームラン狙いでフルスイングしたいと思います。
No title 
>実に正確で鋭い見解に
は良いとして。
>思えるところが
で「あいたたたたた。」

実はだいぶ前から気づいていたけど、俺の感想文て何を書いても「他者には説得力があるくせに、一度たりとも書かれた本人から正解だと言われたことも無い。」
俺に感想書かれた人も、他の作品のこととなると「なるほど」とか言うんだよね。
どうも文章に「説得力」というか言いくるめる力しかないので、正解を知っている作者にだけは通じない・・・・・・もう感想とか批評とかとはまったく別の世界に進んでいるような気がします。

>ただダンスシーンだけは
個人的にはあのダンス・・・・・・・・・・変だと思いますw
浅野君へ追伸 
貴様、SUPER B-DASH来なかったな!?。

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どんぱちの小原です♪

Author:どんぱちの小原です♪
映像草野球トイウ冠ヲツケテ~どんぱちプロダクショント名乗ッテマース。ソシテぇ自分デ映画作ッタリィ、自分デ上映シタリィ、出演シタリィ、他ノ上映会二行ッタリ感想書イタリ悪口言ッタリ アリトアラユル方向カラ自主映画ヲ見テイマ~ス。
自主映画デサエアレバ傑作モ駄作モ大好ゥキデ~ス。

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