自主映画まみれ!

自主映画(特に個人映画)という特殊で奇妙でへんてこりんでとてつもなく面白い世界の紹介や批評や悪口や日々のくだらないどうでもいいことを脈絡無くつづったブログ。ただいまブログだと怖いけど会ってみたら割といい人じゃん♪キャンペーン実施中(落とし所不明)

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笹塚映像フェスティバル プログラムBの感想(後編)

Category: 上映会・作品感想  
昨日の続き。

昨日と同じくネタバレ、オチバレありありですので、ご注意ください。









俺、悪人でええねん。
 
■ラリパッパ/小林宏彰(8分・ドラマ・2011)

全4話で構成される予定の第一話らしく、この上映会では「つづく」が提示されて作品が終わる、が、続きに全く興味がでない。

ラリパッパ/小林宏彰


「フリーターの男・徳川人徳は、新しくできた彼女の小夜子と、小夜子の連れ子・宗佑と一緒にピクニックに来た。息子の心をつかめば小夜子ともきっとうまくいくはず、とたくらむ人徳だったが、そこへ招かれざる客、小夜子の元ダンナ・大地が現れて…。」と
(http://www.cinra.net/column/raripappa/raripappa01.php)
というストーリーだがその第一回目だが登場している人物の誰一人にも感情移入ができない。反感を覚えて感情移入が出来ないのではなくて、人物の情報が少なすぎるからまったくリアルに捉えられないのだ。
主人公はフリーターのクセにこぶ付きの女を落とそうとする無責任さで明るい希望を何も持てない。そもそもフリーターだと分かったのもさっきサイトを見たからで、俺が見たときの劇中ではそんな説明がなかったからアーティストなのかとも思った。
ターゲットの女である小夜子は劇中まったく興味がないのか出来事に無関心で本世読んでるだけ。年も仕事もわからない。「何が希望(目標)」か語られてないのでそもそも感情移入の対象外。で、トラブル的に登場している前の旦那:大地も経歴一切不明で手がかりすらない。
例えば、このブログを読んでるあなた!俺の昔の友人の上田祐司君をどう思います?とか言われてもわからんでしょう?

ストーリー的には元夫婦と主人公と子供が一堂に会して気まずい空気に包まれてる主人公にとって最悪の空気の中にいるところから始まる。それ自体はあっという間に説明が完了してて良いのだが、人物紹介のあと話が進まない。
いや、もちろん設定からして破綻が待ち受けてるのは分かっているが、だからって「やっぱり喧嘩になりました」だけでは「そりゃそうだろう」以上にはなり得ない。作者のせいか演技者のせいか分からないが「真面目にみえるので」ピクニックにやたらパイが出てくることに「これはギャグと解釈していいのか?」と迷うぐらい不似合いだったし。
結局パイまみれになった顔が元夫の子供にウケた主人公は勝ち誇るようにはしゃいで子供を連れ去っていくところで話は終わる。
本当にインパクトがなく時間が経つとどんどん作品の記憶が薄れてくるので今日サイトに行ってもう一度見直した。
最後の主人公のセリフ「真面目に生きるのをやめてラリパッパに生きる」というのは、フリーターでありながらこぶ付きの女をゲットするハードルの高さをうっちゃる展開ともいえるが、そもそも彼以外の誰一人とても「真面目に生きてるようには見えない」のです。

正直全部見終わらない限り結論なんて出しちゃいかんのだが、こちらが途中までしか見ずに感想書いてるわけではない。
向こうが勝手に途中までしか見せなかったのだ。

それにこの作品。第一話全編にこれといった決め技がなかったために第二話も「どうせそうだろう」と予想させてしまうのだ。この構成ではバラバラに一本づつ見せられる力は無かった。
全部揃ってから見せてもらったほうがよかった。

⇒第一話だけですが 全部見れます


■how beautiful Japanese morning is/吹田祐一(15分・ドラマ・2011)
ネットで探した作品紹介のページにあった
>2011年3月12日の朝。私たちは食べなくてはならない、生きるために。
と書いてることと描かれてることが全く合致してないんだが?

how beautiful Japanese morning is


とにかく映画なのにこれほど情報が無いというのも困る・・・。
主人公は若い女性。登場するのはこの一人のみ。
昨年の大地震を報じる新聞が画面いっぱいに広がっている。
その新聞をテーブルの上に置くと彼女は朝食の支度をはじめる。
キッチンというより台所、平成というよりは昭和という風景の中で一人朝食(和食)を作っている風景が淡々と抑揚なく続く。
味噌汁、卵焼き、鮭の塩焼き・・・・・。
しかし、この主人公は何歳なのか?仕事は何してるのか?ほかの家族はいないのか?独身なのか子供はいるのか?
両親は一緒に住んでるのか?別居なのか?自宅なのか?家政婦なのか?
一人分の食事か作ってないくせに割った卵の数はやたら多いので家族4人ぐらいかと思ったら一人分焼いただけであとはほったらかし。
魚は一人分しか焼いてないが味噌汁は2~3人分。でテーブルには一人。
料理風景も手際はいいのだが楽しそうでもなし辛そうでもなしロボットのように無表情。
何を考えてるのか分からないからこちらもどう思っていいのかわからない。

一箇所、主人公が一人で無表情にもそもそ和食の朝ごはんを食べてる時に少し隣の部屋の裸電球がゆる~~く揺れるシーンがある。
主人公は箸を止めてそれを見るが直ぐに食事に戻る。
で、醤油を取ろうとした時に醤油便を倒してしまう。もちろんその時も無表情で動きにも感情の動きは現れない。
じわ~~~と広がる醤油はさっきまで読んでた大震災の新聞を真っ黒にしてしまう。
主人公は食事を途中でやめ、新聞も食べ残したご飯もおかずも全部ゴミ箱に捨てて終わる・・・・・。


何言いたいのかさっぱりわからん。
しかも「なんて日本の朝は美しいのだろう!」という感嘆調的タイトルにした意味がよくわからない。

なんなんだろう?確かにあの大震災が我々日本人の心に刻みつけた衝撃はすごく大きいものにちがいない。
それはわかる。
で、当事者や縁故者でない人にとってはあっという間に他人ごとになってしまい、あの災害に関してはなにがしかの後ろめたさを含んだ感動談に変色してしまったことを俺は自覚している。そういう自分から見て、たとえば新聞一面を3~4段抜きで載せられた写真を見て無表情ではいられないし、すっごいスペクタル劇を見た感動か知ってる人は無事だったろうか?という心配かの明暗の感情がせめぎ合ったもんだ。
で新聞から目を上げたとたん「あ、今日会議10時からだっけ?」と日常にもどるのだ。

あの作品に対して感じる反発は「自分に直接関係なくても何らかの感情や感動が動かされてしまうほどの体験」だった自分から見れば「無表情で新聞を読んで醤油こぼしてすぐ捨てるだけ」という扱いで済ますのはまったく同意できないということからだ。
NIPPONを知らない外人なのか?と思わないとこの作品を理解できない。生理的な部分からして違和感があったのだ。

ではこの作品は
ほとんどすべての日本人が「飯にしろ悪いにしろ激しく感情を動かした」大震災に対して
「いや、ほとんど関係ない人にとっては何も感情動かなかったよ。だって日常何も変わってないよ。」ということを言いたかったのか
「震災なんて関係ない人にとってはゴミ箱にすぐに捨てられる程度の些細な出来事だったのさ。」と言いたかったのか
ということで迷っている。こうだと決めるほどの情報がなかったからだ。
しかし、前者なら「いや、少なくともみんなボランティアにも寄付もしてない奴でもわぁわぁしばらく話題にするほど感動したし、計画停電などで後々まで生活に影響出たぞ」と思う。
もしくは後者なら「それをおおぴらに美しい日本の朝の風景」みたいに題するのは俺なら反抗期のガキみたいで恥ずかしくて付けられない。

関係ないけど、一人っきりのモクモクした食事風景と伸ばしたてが食器を倒すというシチュエーションを見て「2001年宇宙の旅」のボーマン船長のラストの下りを連想した。


■見守石/今泉真也(20分・ドキュメンタリー・2011年)

とある老夫婦の下に帰ってきたと思われる息子夫婦の4人だけの年末年始のドキュメンタリー。
といっても特別な出来事は何もなく変わったドラマやストーリーや起伏があるわけでもない、重々しいテーマも無い。
それが普通の人たちの人生の正確な姿だ。
そういう起伏の少ない人たちがちょっとざわつく年末年始というシンボリックなイベントをまさにその通りに淡々と撮ってまとめた作品。
これがとても素敵。
同じ光景や同じ経験は誰でもするのに他者に魅せられるものにするってのはどういう才能なのかね?
過剰な感情移入を排し、老夫婦の紹介や出かけた先の風景移動中のひとコマなどをスケッチのようにさらさらっと軽く綴っているのだが
そういう過分な説明がない分21世紀のお正月の標本みたいなものになっている。
めったにやらない墓掃除、唯一の他人である嫁との場つなぎとして機能する墓石に掘られた先祖名からたどる家族紹介。
神田の有名どころの年越しそば、核家族化と少子化が進み本家に集まる人数が少なくなったために昔よりはるかに小さくなったおせちの重箱。
親密でもなく疎遠でもない微妙な関係性をそのまま正しいものとして維持しようとする朗らかさだけで演出維持する家族たち。
風景としてではなく、そこに写った人たちに微妙な人間関係の距離感を正確に写しとったことに俺は一番感動しているんだと気づいた。
主役というより構成の中心人物となっている嫁さんが移動の度の電車やバスや車の中で居眠る姿を挿入されてるところに「他人んちの家族の中で過ごす気疲れ」みたいなものが見えてさらに面白い。


■氷雨/落合諒磨(24分・時代劇ドラマ・2010年)

パンフレットに「時代劇」と書いてあることに「だ、大丈夫か?」という余計なお節介的な不安がよぎる。
「金無い」「人材無い」「機材が無い」の三重苦の自主映画というフィールドで、その対極にある「時代劇」に手を伸ばすことはとてもリスクが高いからだ。
特に最近ではテレビでも同じようにハイビジョンの繊細さで空気が写りこんでしまい、どんなに作りこんでも「2012年の空気の中で江戸時代のコスプレをしている人」感が強くでるようになってさらに四重苦になっている状況ではなおさらだ。
案の定、全編通して「何時代の話かわからない映像」が続く。
画質だけのせいではない。
主人公の家は確かに古い木造民家なのだがどこかの民家園の中に建っている家でも借りたように生活感がない。生活感を出すための「雑具」の作り込みや汚しが極端に少ないため「モデルルーム」のように見える。
また主人公は田舎の剣士で在所の若者に剣を教えているという設定らしいが教わっている若造が髷をゆってないので「明らかに現代人」。
だんだんこの作品の時代設定が平成なのかな?と疑問がむくむくと湧いてきてしまった。

ストーリーはいたってシンプル。シンプル過ぎてひねりも何もないから先が楽しみにならない。
田舎で剣を教えて生活している侍(それ以上のことがわからない!年も身分も役職も!)が道場代わりにしている村の庄屋の家に向かう途中でいかにも悪者ツラした浪人風の男に勝負を挑まれるが「理由がない」といって拒む。
そしたらその悪人こともあろうにその主人公が出かけてる間の留守宅に嫁さんに襲いかかる。帰ってきた主人公が息を引き取った嫁さんの遺体の上に乗せられた果し状を見て決闘の場に・・・・。
正直ここまでの展開に納得できる運びがまるで無いことに居心地悪かったが、画面に映った「果たし状」の文言が
「杉の一本松にて待つ」
杉なのか松なのかどっちやねん!?
と、俺の心にスマッシュヒット。

で決闘の場所は山深いどっかの寺の石段下。
「一本松は無いのか?」
と心の中でツッコミ。
で対峙する男二人。彼らの顔の切り替えが交差するが主人公の剣士の絵に変わるたびに飛行機のプロペラ音が・・・・・・。
「ああ、ワンカットで撮って編集で切ったんだ・・・・。」
で、さほど技工も凝らしてないノーマルな(失敗の無い)あっさりした決闘で主人公が勝つ。
家に帰ると庭には「嫁さんが可愛がっていた水仙の花が冷たい雨に打たれてました」みたいな演歌のカラオケビデオのようなベタな絵で終わる。

ストーリーはシンプルといったが、こちらから解釈の手助けを相当しないとお話の展開が矛盾というかいい加減すぎて疲れた。
主人公は浪人なのか?その女房は一体どういう育ちなのか?貧乏そうな暮らしの割に帯と着物はやたら真新しいから金持ってるのか貧乏なのかわからない。
不逞の輩は何が目的で主人公と勝負したかったのか?自分を強めるためなら相手がどれほど強いか、または自分がどれほどの腕を持ってるかの説明がないと田舎の高校生の喧嘩と変わらん。誰もいない道でせっかく対峙しながら勝負が始まらない?「戦う理由がない・・。」いや今まさに襲われようとしている時こそ最も戦う理由でしょうが!
剣を教えはするが自らは戦わないことに哲学を持ってないので「本当は弱いのを隠す」という設定かとも疑ったし・・・とにかく説明がなさすぎて頭の中が「?」「?」「?」ばっかり浮かんできて雑音だらけになるのだ。
結果的に映画を成り立たせるあらゆる材料の部分でトータルに不足している作品だった。





総評みたいなことはやっぱり書かないことにします。

情報なさすぎてわからん。
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テーマ : 自主製作映画    ジャンル : 映画

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どんぱちの小原です♪

Author:どんぱちの小原です♪
映像草野球トイウ冠ヲツケテ~どんぱちプロダクショント名乗ッテマース。ソシテぇ自分デ映画作ッタリィ、自分デ上映シタリィ、出演シタリィ、他ノ上映会二行ッタリ感想書イタリ悪口言ッタリ アリトアラユル方向カラ自主映画ヲ見テイマ~ス。
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